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  • 津田識義

第13回 リラックス ~脳の疲れをとって明るくなる~

 先日、東京のグローバル企業の要職を務める友人からLineメッセージが届きました。

 社員がみな疲れている。コロナ禍で皆慣れない働き方が続いているためと思われるとのこと。友人も少し精神的にまいってきているとのことでした。

 何か役に立てないかと考え、本日のブログ内容を伝えておきました。


 行動心理学によると人間の脳は変化に弱く、しかもその変化が良いものであれ悪いものであれ、変わるという事自体にストレスを覚えるとのことです。昨今の未だ出口の見えないコロナ禍では、メンタルに不調をきたしている方々も多いのではないかと思います。


 そこで本日は、私も論文で知恵を得て、自分で実践して、効果を実感していることを4つご紹介します。


●その1:Want to>Have to

 やる気を出す方法には下記4つがあります。ポイントはWant to>Have toを成立させる事です。いいかえますと、“やりたい”>“やらねばならない“ということです。少し難しい表現を使うならば、外発的動機付けよりも内発的動機付けの助けを借りるというものです。


① 目標の可視化:何となくイメージするよりも、紙に書くことが大事です。そしてそれを目に触れる場所に掲示しておくことが最も大事です。現在クライアント企業の将来を担う重要な人物にコーチをしておりますが、ついつい大目標(どんな人生を送りたいか、何ものになりたいか等)を忘れがちですので、自宅のリビングに飾れるようホワイトボードをプレゼントしたところです。


② 小さくスタート:例えばレポートをしあげなければという時、すべてを完成させることをイメージしてしまいデスクに向かうのが億劫になってしまいます。まずはデスクに座るだけでも1歩前進、PCを立ち上げて2歩前進。タイトルを書くだけやPPTのデザインを考えるだけでも3歩前進と考えます。


③ 散歩:歩くことで下記のやる気スイッチの血流量を増やすことにもつながりますし、太陽の光を浴びるとメラトニンという眠気をつかさどる神経伝達物質が減少し、すっきりします。また、セロトニンという神経伝達物質による作用で、セロトニンの覚醒効果により、体や脳が活性化します。


④ 自分に優しくする:できないこと、もっていなことを数えるよりも、今までやってきたことを数えて自分をほめてあげましょう。


⑤ しっかりと休憩する:上記④と一緒です。何をやってもうまくいかない時はそんな時もあるさと思い切ってたっぷり休んでみるのも一考です。次に大きく飛ぶためには助走が大事ですから。



●その2:脳の疲労 VS 肉体の疲労

・酒を飲むより運動。

流れや気分をお酒で変えるためには相当の酒量になってしまう傾向がありますので、体を痛めつけることになってしまいます。


・やる気スイッチの場所

やる気スイッチは脳の奥深くの「側坐核」という部分にあります。「側坐核」に、ある程度の強さの刺激を与えると活動をはじめ、やる気物質であるドーパミンの分泌が促され、そこから“やる気”が湧いてきます。ある程度の強さの刺激とは動いて血流をよくすることです。



●その3:サ活(サウナ活動)

 最近医療関係者の論文や著書でサウナが脳に与える好影響が知られるようになってきました。サウナーならば常識の“ととのう”境地に達すると、ストレスが吹っ飛びます。マイナスがゼロになるようなイメージでしょうか。まだ未経験の方にはぜひおすすめです。


【“ととのう”ための基本の流れ】

洗体後の水をふき取り、サウナ(5~10分)⇒ 水風呂⇒外気浴 

これを3セット繰り返します。

 ※セット間で水分をしっかりとりましょう。

私は少なくとも週に1回は“ととのう”ようにしています



●その4:ターメリック(ウコン)

 「カレー粉に使用されるインド産ハーブ、ターメリックの有効成分であるクルクミンが記憶力・注意力・抑うつ感の改善の効果をもたらし脳の老化を予防すると、クルクミンによる非認知症高齢者の脳の記憶や感情に関連する領域へのアミロイドプラークや神経原繊維変化の抑制を発見した米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のゲイリー・スモール医学部長寿センターディレクターが、クルクミンの可能性を語っております。

 その他、抗酸化作用・抗菌作用・鎮痛作用・胆汁分泌促進作用・血圧降下作用・子宮収縮作用・コレステロール分解作用・抗腫瘍作用・胃腸管系作用など、クルクミンの効果が多岐にわたって研究されています。メンタルのみならず体の健康にも相当効果的かもしれません。

 ちなみにウコンには春ウコンと秋ウコンの2種類あって、秋ウコン(ターメック)の方がクルクミンをたっぷり含んでいるそうです。

 毎食カレーを食べるのは寿司好きの私には厳しいので、毎朝飲む豆乳ラテにターメリックとシナモンを入れておいしくいただいております。来週の出張にも鞄にターメリックの瓶を忍ばせて、カレーにたっぷり追加で振りかけて猛暑を元気に乗り切ろうと思っています。




●前回の条件付き思考法の解答

(答え)2,4,6,9,10

(解説)コツは一行づつ、丁寧に条件を設定していくことです。


(ケース1)1,3,4,7,8 ⇒ 4では、青合計が4になるケースは1,3もしくは4単独です。7と8は赤確定です。その状態で(ケース2)にすすみます。そうすると、もし1,3が青であるならば11と10をとるしかなく、16になるためには5が必要ですから、1,3は青ではなく4が青となります。そうすると2と10で16になりますから、ここで2,4,10が青で1,7が赤となります。その状態で(ケース3)に進むと、2,10が青で3,5が赤になり、まだ出てきていない6と9は青ということになります。



◆次回はプランニングプロセスの最後、戦術について話を展開しようと思います。

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