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  • 津田識義

第12回 条件付き思考法

条件付き思考法と絶対的思考法


 条件付き思考法とは、「もし、こういう条件下ならば、こうしよう」「もしくは、こうなるであろう」と考える思考法のことで、マイクロソフトエクセルに標準装備されているif関数そのものです。

 if(X,A,B)という形をとり、その意味は、もしXという条件であるならばAをして、そうでなければBをするということです。


 それとは逆の思考法が絶対的思考法というもので、必ずこうなると信じていて疑わないパターンです。

 例えば、もし日本の景気が良くなれば株価が上がるとか、家を買えば絶対に資産価値が上がるとか、良い大学にはいれれば一生苦労しない、というもので、昔の常識といわれているケースが多いような気がします。


 PEST分析の回で記述した通り、今後10年は大きな変化が想定される中で、昭和モデルや平成モデルを持ち続けていると、変化に対応できなくなってしまいます。特にTのテクノロジーの大きな進歩が想定されるので、


例えば

(例1)自動車業界に働く人々は、もしも車が空を飛ぶようになったらどうするか

(例2)小売り業界に働く人々は、もしも大手が実店舗をすべてネット空間に移動したらどうするか

(例3)運輸業界に働く人々は、もしも自動運転が標準になったらどうするか

等々は、そろそろ考え始めておいても良いのではないかと思います。


 もしも皆さんが経営者ならば、今から策定する経営ビジョンには欠かせない思考法かと考えます。



 それでは、条件付き思考法を鍛えるとっておきの演習問題をご紹介いたします。

 これは10年以上前の某私立中学校の入試問題です。つまり小学生が解く問題です。

 

 回答と解説は次回掲載します。




◆次回は上記問題の解答・解説、並びに少し息抜きで、頭脳の疲れをとる方法を。

 最近コーチング対象者のエグゼクティブ様達に「頭が疲れたが何か良い方法はないか?」と聞かれる事が増えてきたので、ちょうどよいタイミングかと思い、ご紹介させていただきます。

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